谷口工業では、工場のプラント工事を多数手がけています。建設工事というと、体を動かして重いものを運んだり重機を動かしたりするイメージがあるかもしれませんが、仕事はそれだけではありません。谷口工業はプラント工事のさまざまな分野に対応しているため、溶接作業についての知識も身につけられるのです。今回は、幅広いプラント配管工事の中から「溶接」について解説します。
■プラント配管の溶接は、正しい技術を身につければ安全
谷口工業では、プラントの配管(パイプ)工事を専門に行っていますが、配管を設置する際に行われる溶接作業を「配管溶接」といいます。配管の接続方法としては、接続部分である開先(かいさき)をネジ状に加工してつなげる「ねじ込み接続」や、ボルトとナットを使う「フランジ接続」がありますが、どちらも圧力には強くありません。そのため、水などを供給する配管の接続には、圧力に強い配管溶接を用いるのが一般的なのです。
溶接工というと、「火花が散る仕事で危なそう」「女性では無理そう」というイメージをお持ちの方が多いのではないでしょうか。しかし、実際の溶接工の仕事は、イメージほど危険なものではありません。しっかりとした技術を身につけてさえいれば、男性はもちろん女性でも安全にこなすことができます。
ただ、配管溶接工は、配管をつなげる工事だけを行えばいいのではありません。安全に作業を行うための準備や事前確認も仕事の一部です。溶接部分に破損や欠陥がないかを調べる、超音波検査や放射線検査も担当します。もちろん、溶接自体にも高い技術力が必要とされますから、積極的にステップアップを図るのが望ましいでしょう。
■溶接の種類
溶接にはいくつかの種類があり、対象物の材質や状況によって使い分ける必要があります。主な溶接の種類を紹介しましょう。
・アーク溶接
電気(アーク)の力によって金属を溶かし、接続する方法です。適切に行えば、非常に高い強度で金属同士を接合できます。アークは最大2万℃にも達し、さらには非常に強い光を放つため、安全には十分に配慮しなければなりません。また、電極が溶けるかどうかや、溶接部の保護方法などによって多くの種類に分けられます。
・アルゴン溶接(ティグ溶接)
TIG溶接機を使って行う、アーク溶接の一種です。アルゴンなどのシールドガスによって、溶接部(プール)を大気から保護しつつ溶接します。アーク溶接の中では非消耗電極式(非溶極式)に分類され、電極はほとんど溶融しない代わりに溶加材(溶接棒)の併用が必須です。
・半自動溶接
これもアーク溶接の一種で、長いワイヤーを溶加材として使用します。ワイヤーは自動で供給されるため、トーチ(アークの出る器具)を片手で持てるのが大きなメリットです。
・プラスチック溶接
PVC(塩化ビニール樹脂)と呼ばれる合成樹脂の接続法です。PVCは絶縁性を持つ一方、熱を加えると軟化する性質を持つため、熱風を噴射しつつ溶接棒を当てて接合します。
■溶接は一生もののスキル。求人数も多い
未経験者にとって、溶接工の仕事は難易度が高く感じられるかもしれません。しかしながら、溶接はさまざまな現場で活用できるスキルです。専門知識を身に着けて資格を取得すれば、キャリアアップにつながるのは間違いありません。企業に勤める時はもちろん、将来の独立開業にも役立つでしょう。配管工に必要な資格についてはこちらの記事「現状に満足しない!配管工のキャリアアップに必要な資格とは」を合わせてご覧ください!
また、近年では労働人口の減少などにより、溶接技術者も不足している状態です。人の代わりとなるロボットの開発も進んでいますが、オペレーティングは人の手で行わなければなりません。さらに、繊細な作業は人の手でなければできないことも多いのです。このような事情もあり、溶接工の求人数は多く、自分の理想の仕事に就きやすい環境になっています。日本のものづくりに関わりたい方は、ぜひ溶接工を目指しましょう。
少しでも建設業やプラント配管工事をやってみようかな、もしくはキャリアアップを目指したい!という方はお気軽に谷口工業までご相談下さい。
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