工場設備のメンテナンスは早めに・自主的に行うことが重要です!

皆さま、こんにちは

湖東地域を中心に、滋賀県、近畿地方全域で機械設備やプラントの配管工事一式を行っている谷口工業です。


工場の設備投資と聞くと、まず新規設備の導入を思い浮かべる方は少なくないと思われます。もちろんそれも重要ですが、同じくらい大切なのが既存設備のメンテナンスです。設備のトラブルが発生すると工場の稼働に差し支えるため、適切にメンテナンスを行わなければなりません。今回は、工場設備のメンテナンスを行うタイミングやポイントをご紹介します。



■工場の設備メンテナンスを行うタイミング



工場の設備を使用していると、汚れの蓄積やパーツの破損などによって、機能不全を起こしたり完全に止まってしまったりすることがあります。もしそうなれば、生産に大きなロスが生じるでしょう。このような事態を防ぐためにも、設備のメンテナンスは早め早めに行うことが重要です。


では、いつメンテナンスを行うのが適切なのでしょうか?主なタイミングとしては、以下の3つが考えられます。



・定期メンテナンス

配管を含む設備機器は、使用・運転および時間の経過とともに劣化が進行します。放っておくと故障や機能低下につながり、最終的には機能停止という結果になりかねません。それを防ぐため、予定を決めておいて一定期間ごとに行うのが定期メンテナンスです。


メリットは計画を立てやすいことですが、予定された場所しかチェックしないため、漏れが出る可能性も否定できません。逆に、必要のない箇所をメンテナンスして無駄が出る場合もあります。



・予防メンテナンス

多少の不具合や異常が発見された時に、不定期で行うメンテナンスです。本格的な機能不全が発生する前に対応できるのに加え、チェックする範囲も定期メンテナンスより絞れるので、費用や時間も節約できます。ただし、メンテナンス箇所の見極めには深い知識と経験が必要とされ、熟練の職人でなければ行えないことが多いでしょう。



・事後メンテナンス

設備が機能不全を起こしてから行うメンテナンスです。修理すべき箇所がほぼ確実にわかる上に、パーツを寿命いっぱいまで使えるので、メンテナンス自体にかかる費用や時間は最も少なくなります。しかし、修理が完了するまで設備を稼働させられないので、生産ロスにより大きな損失を出してしまうことも少なくありません。


これらの特徴を考慮すると、よく壊れる箇所を中心に定期メンテナンスを行い、熟練者による予防メンテナンスを必要に応じて実施、それでも漏れた箇所は事後メンテナンスを行うのが理想です。事後メンテナンスは必要に迫られてやるものなので、トラブルを事前に防ぐためには定期メンテナンスや予防メンテナンスを重視しましょう。



■工場設備の自主点検を積極的に行うメリット



工場設備の点検には、「法定点検」と「自主点検」があります。法定点検とは、労働安全衛生法や消防法によって義務付けられている検査で、必ず行わなければなりません。主な点検箇所は換気設備やガス関連設備で、それぞれ点検の周期が決められています。


一方、自主点検は文字通り自主的に行う点検です。点検箇所や周期などの計画も、すべて自社で策定します。やらなくても違法にはなりませんが、実施すれば非常に多くのメリットが得られます。


最も大きなメリットは、やはり工場設備のトラブルを未然に防げることです。法定点検はチェックする箇所が決まっている関係上、すべての設備をカバーできません。しっかり計画を立てて自主点検を行えば、機能不全に陥る前に設備を修理でき、生産ロスのない安定した稼働が見込めるのです。


また、メンテナンス不足の設備は、たとえ動いていても不良品の発生確率が高まります。加えて、重要な部品へのダメージも蓄積しやすくなり、寿命が縮んでしまうでしょう。高品質な製品を安定して生産し、大切な設備を長く使い続けるためにも、積極的な自主点検の実施をおすすめします。



■配管のトラブルも事前のメンテナンスで防ぎましょう!



工場設備のメンテナンスの1つとしてぜひ実施していただきたいのが、配管の点検・メンテナンスです。配管は液体やガス、蒸気、油、薬品、特殊気体などが常に流れており、まさに工場の血管としての役割を果たしています。もし1ヶ所でも配管の不具合が発生すれば、工場全体に影響を及ぼしてしまうでしょう。


配管はただの管に見えるかもしれませんが、実際にはメンテナンスすべき箇所がたくさんあります。たとえば配管内の清掃、漏れを防ぐためのパッキンの交換、部品の焼き付きを防ぐベアリングの交換、その他機械故障の修理などです。配管のメンテナンスも意識的に行うことが、トラブルの予防や生産性の向上につながります。


なお、部品の消耗や劣化によるトラブルが増えてくる「摩耗故障期間」は、機器・設備の稼働後15年~20年程度です。もちろん設備によって差があり、配管については各メーカーや研究機関から、より詳しい耐用年数が発表されています。


たとえば、配管用炭素鋼鋼管(SGP)は10年~15年程度、銅管(CU)は20年~25年程度、一般配管用ステンレス鋼管(SUS)は25年~30年程度、水道用硬質塩化ビニル管(VP)は25年程度です。メンテナンス次第で延命も可能ですが、大体このくらいの期間使用したら、交換を検討した方がいいでしょう。



■配管工事のご依頼は、滋賀県犬上郡の谷口工業へ!



工場設備に重大なトラブルが発生すると、最悪工場そのものが機能停止することもあるため、計画的なメンテナンスは非常に重要です。状況によっては部分的な修理で済ませず、配管などを丸ごと取り替えた方がいい場合もあります。まずは専門業者に相談して、全体をチェックしてみてはいかがでしょうか。


滋賀県犬上郡の谷口工業では、元請け会社様からのお仕事を募集しております。

配管工事業者としての歴史が長く、安全と品質を両立した精緻な施工が可能です。施工後のメンテナンス・保全も承っている他、メンテナンスに伴うバルブ交換やオーバーホールといった工事にも、臨機応変に対応させていただきます。配管に関することは、何でもお気軽にご相談ください。